地球儀を回して世界100周

職場や旅先から世界をほんの少しだけチラ見してみる

一番遠い日本

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47個ある日本の都道府県を全て制覇したのは2013年11月9日、秋田でのことだった(写真参照)。その頃の私はお目当てのライブがあるとなったら全国どこでも行っていた。いわゆる追っかけってやつですね。でも各地で出会った友達は今でも連絡を取っている人も多く、宝物だ。

ところで私と同じようにライブで遠征しちゃうような人と話をすると、よく話題に上るのが「あとどこ残ってる?」ということ。どうやら人間というものは上限の数が決まっているとスタンプラリーのようにコンプリートしたくなる性質らしい。

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(西日本は結構行ったとはいえ、大分は終盤まで残っていた) 

 

私は両親がともに西日本出身(長崎生まれと香川生まれ高知育ち)なこともあってか、子供の頃から旅行と言えば西日本が多かった。家族で近畿圏を越えて東に行った記憶なんて鳥羽水族館と、東京ディズニーランドぐらい。

修学旅行は小学校が大阪の学校では定番の広島。大体どこの学校も平和学習で原爆ドームを見た後、近場でどこか一か所。私の小学校は宮島だった。

 

中学校ではスキー実習で石川、修学旅行で長野。どうやら長野とは縁があるらしく、大学の軽音サークルの合宿も毎回長野の北志賀高原だった。ほかの地域では定番であろう京都は電車ですぐ近くなので小学校の遠足になっちゃう。

 

高校の修学旅行は福島。東北の人にさえ「何しに来たの?」と言われたチョイスで、当然「八重の桜」が放送されるはるか前。綾瀬はるかと掛けたわけではない。 しかも最終日は半日だけディズニーランドへ行って夜バス。意味不明。でも関西人が東日本大震災の前に福島へ行けたのは貴重な経験な気もする。

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LCC九州新幹線でぐっと近くなった鹿児島。こちらも2013年に訪問)

 

 というのも、東北というのは大阪府民にとっては一番行きにくい場所である。2013年にPEACHの仙台線が出来てずいぶん行きやすくなったけど、それまでは高くて便利ですらない飛行機に乗るか、夜バスとガチンコ勝負するしかなかった。私も初めての仙台は夜バスで雪に阻まれながら、17時間かけてたどり着いた。

 

これが北海道だとほぼ空路なので競争が激しく、安い金額でエアーを押さえられる。

 

特に日本海側は鬼門だ。仙台から近い山形はまだいい。秋田がとにかく遠くて結局最後まで残った。仙台までLCCで行きバスで向かったけど、その道中もなかなかに長かった記憶がある。東北地方は一つ一つの県が広いのでそういう事態になってしまう。岩手なんて本州のラスボス感が半端ない広大さだし。

 

 でもその1か月後、その岩手にある宮古へ行く機会があった。もちろん目的はライブ。本州最東端でもある宮古。ライブに間に合わせるには前日のうちに飛行機で仙台に移動しておく必要があった。当日は青春18きっぷの旅。東北本線の始発にのって盛岡まで北し、一日3往復ぐらいしかない山田線を延々と待って、盛岡から3時間近くかけて宮古へ到着したのは14時ごろ。バスのほうが本数は多いけど、高速道路があるわけではないので乗車時間はあまり変わらない(待ち時間が減るので時間の節約にはなる)。 

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(本州最東端、岩手県宮古市。今度は東西南北の端に行きたい)

 

関東の友達に聞いてみると、一番行きにくいのは「島根・鳥取」あたりだそう。この2つに関してはそもそもライブの数が少なく、私たちにとっては「行く機会が少ない」せいもある気がする。あとは四国、九州。確かに橋でつながっているとは言え違う島なので納得だ。これが沖縄になると却って行きやすくなるのも、やはりといった感じ。

 

ちなみに四国は橋でつながっているとはいえ、その橋から離れている高知は他の3県に比べると大阪からでもやや行きにくい。九州も南九州に関してはずっと交通手段が限られていた。LCC九州新幹線のおかげでぐっと近くはなったけど、大分・宮崎あたりは今でも結構時間がかかる気がする。

 

 

時には海外へ行くより長旅になることもある、国内旅行。

昔は遠い外国とそう変わらない位置づけだった東北だけど実際行ったら日本酒と食べ物のおいしさにすっかりはまってしまい、何度も足を運んだ。2013年以降は行けていないので、また行きたいな。47都道府県を制覇したとはいえ、国内でも行っていないところはまだまだたくさん。