地球儀を回して世界100周

職場や旅先から世界をほんの少しだけチラ見してみる

焼肉屋のアジュンマの話

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「先生、韓国へ行くならサムギョプサルを食べてください!」

一昨年韓国へ行く前、学生に言われた言葉だ。もちろん私も「韓国で食べたいもの」の上位に入れていた。

 

ただその時は一人旅。サムギョプサルのように「複数人で食べるのが前提」の食べ物にはなかなかありつけない。ちなみに韓国ではそもそも1人でご飯を食べられる店が少ないという話も聞いていたけど、その点は問題なかった(韓国でも一人ご飯が定着してきているそう)。

 

とは言えサムギョプサルとかタッカンマリは2人前からのオーダーになっている店が多く、やはり足を運びにくいという事情がある。でもやっぱり食べたい!と言うわけで事前にリサーチ。おひとり様可の店があると言うことで、旅行前から楽しみにしていました。

 

その店は観光客でごった返す明洞エリアの中心部から少し外れた、割と静かなところにあった。まだ晩御飯には少し早い時間だったので、お客さんの数はまばらだった。ホールにはそこそこご年配の女性がひとり。明洞ではよくあることだけど、日本語がとても上手い方だった。

 

韓国の女性はパワフルだと思うけど、こちらの方も例に漏れず元気だった。とにかくやたらと世話を焼いてくれる。あれよあれよと言う間に記念撮影をすることになり、「肉を持った方がかわいいから!」と言われたけど、どの辺りがかわいいのかは未だ持って謎である。しかしさりげなくあまりお上品でない殿方から遠ざけてくれたあたり、相当気の利くアジュンマだと思った。

 

旅行は3日ほどだったけど、韓国のアジュンマのエネルギーには圧倒されっぱなしだった。翻って韓国人男性はゆるキャラっぽい人が多いと普段学生を見ていて思うけど、それも何となく納得である。どちらが原因でどちらが結果かは分からないが、片方のパワーが強ければもう片方は大人しくなるものである(韓国には兵役があるので、ガタイはそこそこいい人が多いけれど)。

 

何故か韓国というと他にも思い出はあるはずなのに、最初に焼肉屋のアジュンマのことを思い出す。旅行から帰ってきた頃は「韓国語勉強しよう!」と思ったんだけど、実際のところはなかなか進められず。今年は少しでも身につけて、また韓国へ行きたいなぁと思っている。

 

(写真はアジュンマの店でひとりサムギョプサルにありついた図)