地球儀を回して世界100周

職場や旅先から世界をほんの少しだけチラ見してみる

マニラって意外と見どころがあるんです!という話。

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後1週間ぐらいはエルニドでダラダラしたいという思いに後ろ髪を惹かれつつ、リオ空港から飛行機でマニラへ。

マニラに住んでいたのでニノイ・アキノ空港は何度も利用しているけれど、この時は初めてターミナル4に降り立った。他のターミナルと違って狭くてびっくり。ターミナル間の行き来の面倒さもだけど、全体的にもうちょっと施設が充実しているとありがたいんだけどなぁ。ちなみに一番マシなのがターミナル3。日本からの便だとセブパシフィックを使えばターミナル3発着なので、特に乗り継ぎがある場合はセブパシが良い。

 

そしてマニラといえば渋滞。笑

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空港から中心部へ向かうにはEDSA(エドサ)という道路を通るけど、あまり大きい道路がないせいでとにかく車が詰まる。住んでいたときに働いていた場所と家とは15分ぐらいの距離にあったけれど、1時間かかるなんてことはザラだった。旅行や出張でマニラに来るならお金を払って高速に乗ってもらうとマシかもしれない。ちなみに、今回のホテルは住んでいたところから近くだったので、時間がかかることは覚悟していた。

 

でも、今回は信じられないぐらいガラガラ…笑

動画は撮ったけれど写真は撮り忘れてしまった。もう1つ大きい道路であるロハス通りもガラガラ。大晦日、こんなに車が走っていないなんて!そんな日にマニラシティツアーを申し込んでいた私は完全に勝ち組だった。

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BGCというハイクラスが集まるエリアのすぐ近くにある米軍墓地。フィリピンはアメリカ領だったこともあってこんな場所がある。

ここに埋葬されている人が戦った相手というのは太平洋戦争の時の日本軍。東南アジアの中でも特に日本の近くにあるフィリピンが戦争で大きな影響を受けたことは言うまでもない。

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サンチャゴ要塞も元々はスペイン領時代に周りの攻撃から守るために作られたものだけど、太平洋戦争の時には捕虜の収容所として使われていたそう。そのため生々しい弾痕が今でも残されていたりする。ガイドさんが日本人の私に気を遣いながら説明してくれた。

 

そして今回嬉しかったのは、マニラ大聖堂の中に入れたこと!

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教会とか、モスクとか、もちろん神社仏閣って落ち着くんだな〜。

フィリピンは国民の80%以上がカトリック教徒。なので朝は教会の鐘の音が聞こえてきたりもします。

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ステンドグラスもきれい。

 

今回は残念ながら外観を見ただけになったけれど、マニラ大聖堂のすぐ近くには世界遺産のサン・オウガスティン教会も。

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住んでた頃に行った写真が残っていたので何枚か。

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心が洗われます。

 

サンチャゴ要塞、マニラ大聖堂、サン・オウガスティン教会は全てイントラムロスという地域にあります。

マニラで観光するといえばこの辺りでしょう。後はモールで買い物とか。モールオブアジアとかSMメガモールとか大きすぎて、行った後に日本のモールへ行くとものすごく小さく感じます。笑

 

そして帰国の便が元日の朝だったので、そのままマニラで新年を迎えました。

とりあえず花火の音、笛なのかクラクションなのかよくわからない音でうるさい。笑

特に花火はいろんなところで上がっているのでなかなか大変なことになります。住んでた時はコンドミニアムの目と鼻の先で花火を上げていたので、テロかと思うぐらいすごい音が聞こえていました。今回は発射場所からは離れていたので、音に関してはマシだったけれども。

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フィリピン、特にマニラのイメージといえば貧困と治安や衛生環境の悪さだろうか。

それはそれで間違いじゃない。コンビニの前に銃を持った警備員が配置されているなんてよくあることだし(フィリピンでは銃が合法)、私自身ストリートチルドレンにたかられたことだってある。スモーキーマウンテンでゴミを拾って生活せざるを得ない人がいるかと思えば、同時にとてつもない財をなしているような人も存在するのがフィリピンという国。仕事で住むとなればおそらく治安の良いエリアに住むことになるけど、そうなると見上げんばかりの高層ビルに囲まれることになるし、キレイなショッピングモールでブランド物を買うことだってできる。ただすべての面で先進国と同じようにできるかといえばもちろんそうではなく、例えば富裕層が行くような病院でも適切な検査や治療を安全に受けることができなかったりもする。渋滞のせいで空気も悪い。そして何故か時々トイレの便座がない。

 

ダイナミックで、良くも悪くもカオスな国。だから、日本人からするとおっかないとしか思えないドゥテルテ大統領が、この国で支持されているのは何となくわかる。それがいいことなのかどうかは別として、トップダウンで動かないとどうにもならないことが多すぎるからだ。