地球儀を回して世界100周

職場や旅先から世界をほんの少しだけチラ見してみる

お届け物をしにピピ島へ馳せ参じた話

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停電の夜を越えて翌日はピピ島へ移動。元々はプーケットから現地ツアーを使って日帰りで訪れるつもりだったけど、あるきっかけがあって島で一泊することになった。

 

趣味の繋がりでタイが好きなご夫婦がいて、初めてプーケットに行くにあたり、いろいろなことを聞いていた。その中でピピ島へ行きたいと話したら、ピピ島で友達がホテルを経営しているので、プレゼントを届けて欲しいと頼まれたのである。せっかく行くならピピ島は泊まったほうがいい、何ならその人のホテルに泊まればいいんじゃないか、と言う訳で予定を変更してピピ島で一泊するプランを組み直した次第である。

 

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初めて訪れるピピ島は海も空も青く澄み渡っていた。ホテルへ行くには、フェリーが着岸するトンサイ港からさらにロングテールボートに乗る必要があった。どこかのビーチに着くと、例の友達の友達が待っていた。トゥクトゥクと呼ぶべきか、原付の横に荷台を括り付けただけの代物に乗ってホテルへ向かった。クラビも充分に田舎の空気が流れていたけれど、ピピ島ののどかさはそれをはるかに上回っていた。

 

ホテルへ着くと部屋に通された。あまり上手くはない英語で日本にいるあなたの友達からプレゼントを預かってきていると伝えて、写真を見せた。途端に笑顔になるオーナー。プレゼントはホテルのロゴが入った甚平だった。喜び勇んで着替えて(私も同じものをもらっていた)記念撮影をする。

 

ホテルにテレビはあったがリモコンを押してもうんともすんとも言わず(ついたところでタイ語はわからないんだけど)、明るいうちにビーチへ散歩へ出掛けた。ピピ島の西側にあるこのビーチにはほとんど人がおらず、私はまさに澄んだ海を独り占めすることができた。少し雲が出ていたので夕焼けはあまりキレイに見られなかったけれど、一瞬雲が真っ赤に染まった瞬間は、それはそれは美しかった。帰り道はほとんど街灯がないので真っ暗。トンサイの辺りとは違って店もほとんどない。つまり夜は本当にやることがない。結局ご飯を食べると部屋でゴロゴロして、気がつけばそのまま寝ている有様だった。でも昔はどこでも夜はそんな感じだったはずだ。同じように夜が早い(とはいえコンビニはあったけれど)クラビでもそうだったけれど、夜も忙しく何かをするという状態から離れられたのは良かった。日記を書きながら1日のことを思い返して、後はボーッとする。夜遊びも好きだけど、こういう夜があったっていい。

 

一応ホテルの周辺にレストランはいくつかあったかけど、結局昼、夜、翌朝と3食もホテルに併設されているレストランでお世話になった。昼は大好きなマッサマンカレー、夜は海老のガーリック炒め、朝はバナナのパンケーキを頼んだらバナナがなくてパイナップルのパンケーキに。どれもこれも美味しかった。朝ごはんを食べた後はオーナーが手配してくれたロングテールボートでピピ・レイ島へ。上陸こそできなかったけど、ディカプリオの映画で有名になったマヤ・ベイもみることができた。泳ぐのは得意だけど今までやったことのなかったシュノーケリングにも随分慣れて楽しめた。

 

滞在中オーナーはとても良くしてくれた。こう言う出会いがあるから旅は面白い。今度はゆっくりとピピ島に滞在したいな。

そして何より、こんな素敵なきっかけをくれた友達夫妻に心から感謝している。

 

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(オーナー、後ろ姿)